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「60代の貯蓄額」いくらあれば老後は大丈夫?

家計と住まい

 今後は、70歳まで働ける環境が整いつつありますが、そこまで働かなくては、老後がのんびり暮らせないのか?その仕事を生きがいとしている人ならば、大丈夫かもしれないが、なかなか通常では、考えたくないでしょう。しかし、65歳までは何とか働きたいと思う人は多いと思います。65歳までは、働きたい希望があれば、ほとんどの方が叶うと思います。
 65歳まで働く・70歳まで働かなくてはいけないと思う1つの指標に60代の時点で「いくら貯蓄があるか」ということだと思います。

60代の貯蓄額・家計の収支・持ち家と賃貸

1.60代の平均貯蓄額は?
60代世帯の平均貯蓄額=1,635万円
中央値(低い順の真中値)=650 万円

※2019年金融広報中央委員会の調査より
2.夫婦2人家計の収支(夫65歳以上かつ妻60歳以上)
実収入256,660円
実支出255,550円

収支+1,110円👉貯蓄ができない状況
※2020年総務省家計調査報告(家計収支編)より
3.資料から
貯蓄の中央値が世の中の
60代の貯蓄額の現状に近いような気がします。
4.資料から支出は月25.6万は、必要と言えます。
5.例えば、持ち家でない人は家賃を7万とすると生活費
18万円必要だということです。
👉逆の立場から考えると月18万円必要ということです。
6.下記の資料によると60歳以上の持ち家比率79.8%ですから、
賃貸の方が20.2 %ということになります。
※2018年総務省住宅・土地統計調査より

年金は夫婦でいくらもらえるか?

統計上は、お話ししましたように60代の貯蓄高平均が1,635万、中央値が650万円で支出が255,550円ですから、65歳から年金だけでも生活していけるように考えていきたいですね。
※2019年厚生労働省の資料によれば、
夫婦2人でもらえる年金平均年金受給額の例
①夫:自営業+妻:専業主婦 112,565円
②夫:会社員+妻:会社員  267,929円
③夫:会社員+妻:専業主婦 218,469円

年金だけでやっていけるのか?

①~③の例でいうと年金だけでやっていけるか?
上記の 2020年総務省家計調査報告(家計収支編)より 実支出255,550円 と考えると

夫:自営業+妻:専業主婦 112,565ー255,550=ー142,985円不足
夫:会社員+妻:会社員  267,929ー255,550=+12,379円プラス
夫:会社員+妻:専業主婦 218,469ー255,550=ー37,081円不足

②の夫婦共稼ぎ世帯でしか、平均的な家庭では、やっていけないのが実状の様です。

65歳まで 働き、65歳以降は年金だけで生活する場合

貯蓄額が上記の資料のように
Aの場合:60代世帯の平均貯蓄額=1,635万円
Bの場合:中央値(低い順の真中値)=650 万円 だとすると
①毎月の不足額142,985円×12か月=1,715,820円⇒172万円とすると
 Aの場合:1,635÷172=9.5年で貯蓄がなくなってしまう。
 Bの場合:650÷172=3.8年で貯蓄がなくなってしまう。

②健康であまり贅沢をしなければ、貯蓄無しでもやっていける。
③ 毎月の不足額37,081円×12か月=444,972円⇒45万円とすると
 Aの場合:1,635÷45=36年目の100歳で貯蓄がなくなる計算。
 Bの場合:650÷45=14年で貯蓄がなくなってしまう。

このように考えると ① 夫:自営業+妻:専業主婦 ③ 夫:会社員+妻:専業主婦 の場合は、貯蓄が平均寿命まで持たない計算になります。

生涯までに貯蓄がなくならないために

貯蓄が枯渇しないためには、どうしたらよいのか?
①家計管理をして、年金収入以内の生活をする。
②不足分をパート・自営業などをして稼ぐ。
③若いときから、貯蓄・投資の勉強をして、長期で貯蓄を考える。

皆さん、どうでしたか?
先のことは、あまり考えたくないですが、しっかり家族で話し合い、行動することが大切ですね。


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