お知らせ

わが会社人生に悔いなし!№3

シニアライフ

新人時代の仕事

配属部署は、前回お話ししましたように営業となりました。配属先は、市内の住宅展示場内の展示場になりました。展示場に出店している住宅会社は、他の場所に設計・工事・営業部署の事務所があり、その事務所から配属という形で展示場に来るのが通常でした。しかし、わが社は、この住宅展示場に工事・営業がそろって出勤していました。おや、設計がいませんね。住宅の図面は営業が描くのです。しかも、資格もない人がです。もちろん、契約したらちゃんとした設計士の先生に任せて、役所の許可を取る確認申請をします。今の時代は、まずいですね。ですから、この展示場ですべてが事足りたということです。ただ、積算・経理の部署は、県下の展示場の業務をまとめて行う部署として、他の場所にありました。ということは、この展示場が他社と戦う戦場の拠点ということになります。県下と話しましたが、私が入社が決まった前後に県下に3店舗住宅展示場ができました。ですから、市内3か所県下で合計6か所になります。市内の2か所は、グループ会社の2社です。

初契約までの道のり

住宅営業は、大学でたての若者に簡単に売れるものではありません。しかも、展示場に待っていて、売れるものでもありませんでした。今でこそ、車も店を構えてそこで売ることがほとんどですが、車の営業も住宅の営業も足で稼ぐ、訪問販売が主流でした。成績優秀な営業は、訪問しなくとも魔法のように何十棟と売れるのですが、入りたての新人営業には、展示場の接客でも、みすみすお客様を逃がすようなものなので、接客も名簿ももらえません。知識もなく、常識もなく、能力もなければ、当たり前のことですよね。はじめは、先輩について、営業に回ります。あまり慣れてないのに、すぐに1人で回り始めることになります。「かわい子には旅をさせろ」「獅子の子落とし」です。確かにすべて経験しないと何もできません。ここで、1人前の信頼を得るべく「家を建てそうなちょっと古い家」を訪問するわけです。俗に「飛び込み営業」というものです。しかし、若いから話す自信もなくなかなか勇気が出ず恐る恐るインターホンを押すわけです。出てもくれず、出てくれても顔を見た途端門前払いが、常でした。このような事にも負けず、同期では着々と契約を取るものも出てきます。まあ、まぐれかもしれませんが。私は、5か月たってもなしのつぶてで、自信を喪失しかけていた時、なんと素晴らしいお客様に遭遇しました。契約してくれそうです。それではと、ここから契約まで、大学で建築を学んできた実力でお客様の要望に沿った、素晴らしい図面を書けば契約だなと思いました。ところがそんな甘い世界でなく、住宅のまともな図面がかけないのです。大学で勉強した事と実務での事は、ある種かけ離れていました。どこかの怖いあんちゃんの様な先輩が見事な図面を書くのに自分はまともな図面が描けませんでした。先輩の中には、建築士の資格もありセンスのいい先輩もいましたので、お願いして色々教えていただき、何とかお客様の要望に合う建てれる住宅の図面ができました。そして、そのまま契約できたのです。お客様には悪いのですが、あとから思うとあまりカッコのいい家ではありませんでした。初契約でき、自信をもって展示場での接客・訪問での営業活動が楽しく、やりがいを持ち始めたその時に、一大事が襲ってきました。

この続きは、次回でお話ししますので、ぜひご覧ください。

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