前回は、最初に取得した2つの資格のお話と学びのお話をしました。今回は、前回に続きその後に取得した資格で憧れの「1級建築士」についてお話しします。私は退社していますが、ここでは「わが社」と言わせていただいています。
憧れの資格1級建築士
①1982年、大学の建築家を卒業し、2年が過ぎ、あこがれの1級建築士の試験の受験資格が訪れました。
②まだ、大学出たてと言ってもいいので、大学での学び・記憶力は、多少自信がありました。特に、2級建築士を1発で取得しましたので、かなりの自信をもって、1次試験に臨みました。
③「1級建築士試験」は、1次試験の学科と2次試験の製図に分かれており、まずは学科試験に受からなくてはいけません。
④会社でも、たぶん前年度から、資格試験の報奨金制度ができて、1級建築士に合格すると30万円が支給されるというのでかなりやる気も上がりました。
⑤この頃、30万というとほぼ日建学院で学科・製図の教室に通えるくらいの額でした。今では、100万位以上かかると聞いたので、びっくりです。
⑥会社に入社して、3年目ですからかなり仕事もハードにこなしていました。しかし、まだ若さバリバリですから、体力には自信がありました。
⑦5科目のテキストと問題集を購入して、必死に勉強しました。最初は、テキストを一通り読み、後は問題集をひたすら3回通りは、行ったと思います。多少の自信がありました。
⑧多少の自信では、残念ながら受かりませんでした。
この悔しさをばねに再度挑戦する意気込みがあり、次回は、必ず合格するという思いが沸き上がりました。そこで、1回目の反省を生かして、日建学院に通うことにしました。学科だけだと15万位でした。
1回目の反省は、なかなか業務が忙しく、勉強時間が取れない・効率的に勉強できない・疲れると眠くなる等がありましたので学校に通うことにしました。
1級建築士への再挑戦
①業務が忙しい中、日建学院のある日は、必ず日建学院に行きました。
②しかし、業務が本当に忙しく、日建学院の事務所の机をお借りして、業務の処理が終わるまで仕事をしました。
③毎日、日建学院事務所での仕事の完了時間が違いましたが、終わればすぐに教室に向かい、根性で勉強しました。
④やはり、1人で勉強するのと違い、ライバルがいるので怠けることができませんし、成績が一目でわかりますので気が抜けません。
⑤勉強時間がとにかく取れませんでしたので、住宅建築の監督は、ほぼ現場廻りなので、信号機に止まる都度、1問を解くように努力しました。今では、危険ですし、警察に捕まりますのでできませんね。
⑥昼休みの時間は、今まで職人さんと共にすることが多かったですが、居場所を求めて、車の中で黙々と勉強しました。
⑦日建学院では、授業はまともに受けられませんでしたが、学ぶ環境ができたことが大きかったと思います。
⑧持ち前の根性とライバルに負けないという意気込みでやっとの思いで2年目で合格することができました。ライバルと言っても、自分で日建学院の知らない人をライバルとして、考えて頑張りました。
今回は、1級建築士の1次試験のことをお話ししましたが、次回は2次試験等のお話をします。ぜひ、ご覧ください。
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